2025.12.24 コラム

皆さんは2026年を展望したときに何が思い浮かぶでしょうか。私はスポーツを見るのが好きなので、今年は人気スポーツである野球もサッカーも国際大会が開催されることが一つの楽しみです。ただそんな中で、この両者は放映のされ方が大きく異なる見込みなのをご存知でしょうか。野球の国際大会WBCは地上波での放映がなく配信サービスのネットフリックスが独占配信する予定です。一方のサッカーの国際大会であるワールドカップは地上波のNHKや日本テレビでの放送が決定しています。
これによって、マーケティングの観点から考えた際にWBCはワールドカップに比べてよりコア層が視聴することになり、世界一を決める国際大会という大きなイベントでありながら新規のファンの取り込みが難しくなることを意味します。もちろんこれはそれぞれの協会が意図したものではなく、単なる企業同士の放映権争奪戦の結果によるものですが、野球は前回優勝し、そこから野球を観戦するようになったファンもいたことを考えると勿体なさを感じてしまいます。
特にネットフリックスは映画やドラマコンテンツの印象が強いため、なんとなく時間が空いたからつけて見るサービスではないため個人的には本当に見たい人しか見ない大会になってしまい、二連覇でもしない限り前回ほどの大きな話題にはならないのではと思っています。野球とサッカーで国際大会が終わった後に人々の印象に残っているのか、そんな観点でそれぞれの大会が終わったときに振り返ってみるのも一つの楽しみ方かもしれません。

WBCはインタビュー記事を見ると元々は野球を広めることを目的に開催されたとのことなので本末転倒になりかねなず、ビジネスとして扱う部分と認知を広める部分とどちらかに偏り過ぎても良くないなと感じています。