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ユニフィットの社員が、担当プロジェクトの広告実績を紹介したり、日々感じていることなどを書き綴っています。またマーケッターが市場の動向を切り裂くフリーペーパー『MAiL』や世の中の(生活者の)トレンドやニーズ、価値観を把握し、広告制作へ反映するために行っている定量調査の分析も公開しています。

2022-03-18 MAiL フィットネス

フィットネス事業でのクラファン短期達成、その要因とは?

クラウドファンディングでの達成

2022年2月、短期間でのクラウドファンディング目標達成となったフィットネスの事例がみられた。

一つ目のIGNITE YOGAというヨガスタジオが開始からわずか5日で目標金額の300万円を達成。オープンが決定した2号店目の会員の割引コースや、IGNITE YOGAとヨガウェア専門店(ルルレモン)がコラボしたパンツがリターン内容である。クラファンプロジェクトは今回で第2弾となり、第1弾(オンラインスタジオの立ち上げ)も目標金額の900%を達成、「よりいい自分」「より進化した自分」をテーマにしたヨガスタジオである。

2つ目はMIRROR FIT.というスマートデバイスを通してプロのトレーナーによる本格的なトレーニングをいつでも自宅で可能にするサービスで、開始わずか1分で目標の100万円を達成した。リターンはミラーフィットレッスンの体験チケットや、ミラーフィット本体とフィットネス利用チケットで、現在は4900万円を超える応援総額となっている(3/18現在)。それではなぜクラウドファンディングで短期間での目標達成に至ったのだろうか。

成功要因と利用メリット

一つ目と1して考えられるのは、各プロジェクトの主催者自身だ。IGNITE YOGAの主宰であるエドワーズ壽里氏は、ヨガインストラクターとして活動しており2019年にアジア初のルルレモン「カントリーアンバサダー」に抜擢され、現在もIGNITE YOGAのメンバーを始めとした多くのファンがいる。MIRROR FIT.の主宰である黄皓氏は、大手商社での勤務を経て独立・企業。フィットネスビジネスを始めとする3社の代表を務めている他、人気番組の出演があったこともあり、一定数ファンも存在する。
2つ目として考えられるのは、PJ自体の“個性”だ。IGNITE YOGAは音楽にのって体を動かすスポーティなヨガで、通常のヨガと比べて運動量が多い。ボディメイク系ヨガとして、他社とはっきり差別化されている。MIRROR FIT.では、自宅で実際に自分の姿勢を確認しながらトレーニングを行え、それ以外でもミラーをモニターとしても利用可能である。

成功要因として事業者側の知名度とサービスの個性が考えられるが、特に1つ目の要因が大きいためか両PJともある程度早期達成が見込める状態でクラファンを実施したと見られる。それでは、実績がある人物がなぜクラファンを利用するのか。それはお金を出した支援者がそのままその事業顧客となり、更に早期達成により話題性が出るというメリットが大きいと考えられる。資金の調達のみならず、事業の拡大がシームレスに可能となる。そのため、同様の成功要因をもつケースであれば、フィットネス市場から見ても資金調達という目的だけでなく、顧客の獲得・事業広告といった意味でもクラファンは効果的な媒体という位置づけになるのではないだろうか。

クラファンでたくさんのサービスが増える可能性があるのは消費者にとってもうれしいですね!

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マーケッター

中島理絵

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