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ユニフィットの社員が、担当プロジェクトの広告実績を紹介したり、日々感じていることなどを書き綴っています。またマーケッターが市場の動向を切り裂くフリーペーパー『MAiL』や世の中の(生活者の)トレンドやニーズ、価値観を把握し、広告制作へ反映するために行っている定量調査の分析も公開しています。

2023-09-21 MAiL コラム

あの“コクヨ”がつくる賃貸住宅とは

キャンパスノートなどで知られる文房具メーカーのコクヨが、〈ちょっと変わった〉賃貸住宅をオープンさせ話題だ。文房具や家具といったカテゴリーにとらわれない豊かな生き方を創造する企業を目指す中、その一環として集合住宅の運営に乗り出した。

品川区戸越の社員寮をリノベーション、シェアハウスやカフェ、スタジオを備えた集合賃貸複合施設『THE CAMPUS FLATS TOGOSHI(ザ・キャンパス フラッツ トゴシ)』は、いつかやりたかったことを気軽に試せる“プロトタイプする暮らし”をコンセプトに、施設内に大小様々なプロ仕様の「スタジオ」が計8タイプ設置されているのが特徴だ。各スタジオは入居者が単純に自ら使用できるだけでなく、教室やイベントを主催することも可能。例えば、ヨガやダンス等に使えるフレキシブルな[フィットネススタジオ]やメニューの試作や料理動画・お料理教室の開ける[クッキングスタジオ]、施術台とミラーを備えカットサロンなども運営可能な[ビューティスタジオ]、飲食店営業許可付きのキッチンを完備し1日単位でオリジナル屋号のお店が開店できる[スナックスタジオ]など、ユニークなスタジオを入居者はもちろんのこと、住民以外も使うことができる。また、ソフト面でも施設内外のコミュニティづくりや、イベント告知、集客などをコミュニティマネージャーがサポート。様々な角度からプロトタイプを後押しする。

さらに、その入居手続きも“ちょっとめんどくさく”変わっている。『THE CAMPUS FLATS TOGOSHI』は、趣味以上・プロ未満の何かを提供・発信したい人を明確なターゲットにしているため、入居の申し込みは説明会の参加やコクヨ社員が面談などを行い、この住まいで挑戦したいことなどについて、複数のステップを踏む設計で確認をする。それらの施策が功を制してか、入居率は好調のようで、コクヨはこの施設を皮切りに様々な地域で集合住宅を展開する計画だという。

今回ご紹介した集合住宅も然り、いま盛んに言われている〈多様化〉とは、すべてを受け入れるものではなく、専門性が至る所で際立ってくるコトなのかなーと朧げに感じました。ユニフィットのクリエイティブも多様性を意識した際立つデザインを目指します。

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アートディレクター

若林宏尚

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