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2026.08.17 MARKETING

不動産広告で計測すべきコンバージョン一覧|GA4・Google広告の設定方法

不動産広告で計測すべきコンバージョン一覧|GA4・Google広告の設定方法
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不動産広告では、広告を配信するだけでなく「何を成果として計測するか」が非常に重要です。クリック数や表示回数だけを見ていても、実際に問い合わせや来場予約につながっているかは判断できません。

特に不動産は、購入・賃貸・売却・投資など検討期間が長く、ユーザーがすぐに問い合わせるとは限らない商材です。資料請求、来場予約、電話、LINE追加、フォーム到達、物件詳細の閲覧など、複数の行動を見ながら改善していく必要があります。

この記事では、不動産広告で計測すべきコンバージョンの一覧と、GA4・Google広告での基本的な設定方法を解説します。広告の成果が見えにくい、クリックはあるのに反響につながっているか分からない、という場合は、まず計測設計から見直してみましょう。

不動産広告でコンバージョン計測が重要な理由

不動産広告では、広告費に対してどれだけ反響が取れたかを確認する必要があります。しかし、計測が正しくできていないと、成果が出ている広告と出ていない広告を判断できません。

たとえば、Google広告でクリック数が多いキャンペーンがあったとしても、そのクリックが資料請求につながっているのか、来場予約につながっているのか、ただページを見ただけなのかは、コンバージョンを設定していなければ分かりません。

また、GA4やGoogle広告の計測が不十分だと、自動入札の精度も上がりにくくなります。Google広告の自動入札は、設定されたコンバージョンデータをもとに「成果につながりやすいユーザー」を学習します。つまり、コンバージョン設定がズレていると、広告配信の最適化もズレてしまう可能性があります。

不動産広告では、最終成果だけでなく、その手前の行動も含めて計測することが大切です。いきなり成約を広告管理画面で追うのは難しいため、問い合わせ・資料請求・来場予約・電話などを中心に、ユーザーの検討度合いを段階的に把握していきます。

計測すべき主なコンバージョン一覧

不動産広告で計測すべきコンバージョンは、大きく分けると「直接反響」「電話・外部導線」「検討行動」「補助指標」の4つです。

1. 資料請求完了

最も基本的なコンバージョンの一つが、資料請求フォームの送信完了です。

新築マンション、分譲戸建て、投資用不動産などでは、ユーザーがいきなり来場予約をするよりも、まず資料請求をするケースが多くあります。そのため、資料請求完了は広告成果を判断するうえで重要な指標になります。

計測方法としては、送信完了後に表示されるサンクスページの閲覧、またはフォーム送信イベントをコンバージョンとして設定します。サンクスページがある場合は比較的設定しやすいですが、URLが変わらないフォームの場合は、ボタンクリックやフォーム送信イベントをGA4で計測する必要があります。

2. 来場予約・内見予約完了

不動産広告では、来場予約や内見予約は非常に重要なコンバージョンです。

モデルルーム、現地販売センター、物件見学、オンライン相談など、実際の商談につながりやすい行動だからです。資料請求よりも検討度が高いユーザーの行動として扱えます。

Google広告では、来場予約完了を主要なコンバージョンとして設定するのがおすすめです。もし資料請求と来場予約の両方を計測している場合は、来場予約の方に高い価値を設定する方法もあります。

たとえば、資料請求を1、来場予約を3のように価値づけすると、広告の成果をより実態に近づけて評価できます。

3. 問い合わせフォーム送信完了

「お問い合わせ」「無料相談」「物件について相談する」などのフォーム送信も、必ず計測したいコンバージョンです。

不動産では、ユーザーによって行動の入口が異なります。資料請求ではなく、価格や空室状況、ローン、条件交渉、売却査定などについて直接問い合わせる人もいます。

問い合わせフォームは、LPや物件詳細ページだけでなく、コーポレートサイト、サービスサイト、ポータルサイト風のページなど複数箇所に設置されていることがあります。すべて同じコンバージョンとしてまとめるのか、フォームの種類ごとに分けるのかを事前に決めておきましょう。

広告改善の観点では、「資料請求」「来場予約」「一般問い合わせ」は分けて計測した方が、どの反響が増えているのかを判断しやすくなります。

4. 電話タップ

スマートフォンからの流入が多い不動産広告では、電話タップの計測も重要です。

ユーザーによってはフォーム入力よりも電話の方が早いと感じる場合があります。特に賃貸、売買仲介、注文住宅、土地探し、店舗物件などでは、電話で直接相談したいニーズもあります。

電話番号がタップされた回数を計測すれば、フォーム送信以外の反響を把握できます。ただし、電話タップは「実際に通話が成立した数」ではありません。誤タップや発信前の離脱も含まれる可能性があります。

そのため、電話タップは重要な指標ですが、可能であればコールトラッキングや電話計測サービスも組み合わせ、実際の通話数・通話時間・有効反響数まで確認できると理想的です。

5. LINE追加・チャット開始

最近では、不動産広告のLPにLINE相談やチャット導線を設置するケースも増えています。

「フォーム入力は面倒だけど、LINEなら気軽に相談できる」というユーザーもいるため、LINE追加やチャット開始は補助的な反響として計測する価値があります。

ただし、LINEボタンのクリックだけでは、実際に友だち追加されたかまでは分からない場合があります。クリック計測なのか、追加完了まで追えるのかを確認し、計測できる範囲を明確にしておきましょう。

LINEやチャットは、資料請求・来場予約よりも温度感にばらつきがあります。そのため、Google広告の主要コンバージョンにするか、補助コンバージョンにするかは運用方針に合わせて判断します。

6. 物件詳細ページの閲覧

複数物件を掲載するサイトでは、物件詳細ページの閲覧も重要な行動です。

ユーザーが一覧ページだけを見て離脱しているのか、詳細ページまで進んでいるのかによって、広告の質やサイト導線の評価が変わります。詳細ページ閲覧は直接の問い合わせではありませんが、検討行動として計測しておくと改善に役立ちます。

たとえば、広告経由で多くのユーザーが物件一覧に来ているのに、詳細ページ閲覧率が低い場合、一覧ページの情報設計や絞り込み機能、物件写真、価格表示に問題があるかもしれません。

GA4では、特定URLの閲覧やページタイトルを条件にしてイベントを作成できます。物件詳細ページのURLに共通ルールがある場合は、そのルールを使って計測すると管理しやすくなります。

7. フォーム到達

フォーム送信完了だけでなく、フォーム到達も計測しておくと便利です。

フォーム到達とは、ユーザーが資料請求や問い合わせフォームのページまで進んだ状態です。フォーム到達数は多いのに送信完了数が少ない場合、フォームの入力項目やエラー表示、必須項目、スマホでの使いやすさに問題がある可能性があります。

不動産フォームでは、入力項目が多くなりがちです。氏名、電話番号、メールアドレスに加えて、住所、希望日時、予算、年収、勤務先、家族構成などを求めると、ユーザーの負担が大きくなります。

フォーム到達とフォーム完了を分けて計測することで、「広告が悪い」のか「フォームで離脱している」のかを判断しやすくなります。

8. CTAボタンクリック

「資料請求する」「来場予約する」「問い合わせる」「電話する」などのCTAボタンのクリックも計測しておきたい行動です。

CTAクリックは、フォーム到達や送信完了よりも手前の行動です。ユーザーがどのボタンに反応しているか、どの位置のCTAが押されているかを確認できます。

たとえば、LP上部のCTAはクリックされているが、下部のCTAはほとんどクリックされていない場合、ページ後半まで読まれていない可能性があります。逆に、物件情報や周辺環境を読んだ後のCTAがよく押される場合、ユーザーが情報を確認してから行動していると考えられます。

CTAクリックは、主要コンバージョンというよりも、LP改善のためのイベントとして活用するのがおすすめです。

9. スクロール・滞在時間・動画視聴

LPの内容が読まれているかを確認するために、スクロール率、滞在時間、動画視聴なども計測すると改善に役立ちます。

不動産LPでは、物件写真、間取り、周辺環境、アクセス、設備、購入メリット、よくある質問など、情報量が多くなります。ユーザーがどこまで読んでいるかが分かれば、ページ構成の改善に活かせます。

たとえば、ファーストビューで多くのユーザーが離脱している場合、最初に表示される情報が弱い可能性があります。動画を設置しているのに再生率が低い場合、配置やサムネイル、動画の長さを見直す必要があります。

ただし、スクロールや滞在時間は直接的な成果ではありません。Google広告の最適化対象にするよりも、GA4で分析用イベントとして確認するのが適しています。

10. 売却査定・相談予約

不動産売却や買取、仲介の広告では、売却査定依頼や相談予約が重要なコンバージョンになります。

購入・賃貸向けの広告とは違い、売却広告では「自宅がいくらで売れるか知りたい」「住み替えを相談したい」「相続不動産を売りたい」といったニーズが中心です。そのため、資料請求や来場予約ではなく、査定フォーム送信や相談予約完了を成果として設定します。

この場合も、フォーム送信完了だけでなく、査定フォーム到達、電話タップ、LINE相談なども計測しておくと、どこで離脱しているかが分かりやすくなります。

GA4での基本的な設定方法

GA4でコンバージョンを計測する流れは、大きく分けると「イベントを計測する」「キーイベントとして設定する」「必要に応じてGoogle広告に連携する」という順番です。

1. GA4タグを設置する

まず、対象サイトにGA4の計測タグを設置します。Googleタグを直接設置する方法もありますが、複数のイベントを管理する場合はGoogleタグマネージャーを使うと便利です。

LP、物件詳細ページ、フォームページ、サンクスページなど、広告経由のユーザーが通るページ全体にタグが入っているか確認しましょう。一部のページにタグが入っていないと、流入やコンバージョンが正しく計測できません。

2. イベントを作成する

GA4では、ページ閲覧、クリック、フォーム送信などをイベントとして計測します。

サンクスページがある場合は、特定URLのページビューをもとにイベントを作成できます。たとえば、資料請求完了ページのURLに「thanks」や「complete」が含まれる場合、そのページビューを資料請求完了イベントとして扱います。

一方、URLが変わらないフォームや外部フォームの場合は、Googleタグマネージャーでフォーム送信やボタンクリックをイベントとして送る必要があります。電話タップであれば、リンクURLが「tel:」で始まるクリックをイベントにする方法があります。

3. キーイベントに設定する

GA4では、成果として扱いたいイベントをキーイベントに設定します。以前の「コンバージョン」に近い考え方です。

資料請求完了、来場予約完了、問い合わせ完了、電話タップなど、広告成果として見たいイベントをキーイベントにします。

ただし、すべてのイベントをキーイベントにする必要はありません。スクロールやCTAクリックなどの補助指標までキーイベントにすると、成果の判断が分かりにくくなる場合があります。主要成果と分析用イベントを分けて管理しましょう。

4. イベント名を分かりやすく統一する

イベント名は、後から見ても分かる名前にしておくことが大切です。

たとえば、次のように分けると管理しやすくなります。

  • request_brochure_complete:資料請求完了
  • visit_reservation_complete:来場予約完了
  • contact_complete:問い合わせ完了
  • phone_tap:電話タップ
  • line_click:LINEクリック
  • form_start:フォーム到達
  • property_detail_view:物件詳細閲覧

媒体やLPごとにバラバラの名前を付けると、レポートで集計しにくくなります。複数物件を運用する場合ほど、命名ルールを先に決めておくことが重要です。

Google広告での設定方法

Google広告でコンバージョンを活用するには、GA4とGoogle広告を連携し、必要なキーイベントをインポートします。

1. GA4とGoogle広告を連携する

まず、GA4の管理画面からGoogle広告アカウントとリンクします。リンクが完了すると、GA4で計測したキーイベントをGoogle広告側に取り込めるようになります。

広告アカウントとGA4プロパティが正しく紐づいていないと、コンバージョンデータがGoogle広告に反映されません。複数の広告アカウントや複数のGA4プロパティを使っている場合は、対象サイトと広告アカウントの組み合わせを確認しましょう。

2. Google広告にコンバージョンをインポートする

連携後、Google広告のコンバージョン設定から、GA4のキーイベントをインポートします。

資料請求完了、来場予約完了、問い合わせ完了など、広告の最適化に使いたい成果を選びます。電話タップやLINEクリックを入れるかどうかは、運用方針によって判断します。

問い合わせ完了のような有効度の高い成果は主要コンバージョンに、CTAクリックやフォーム到達のような補助指標はセカンダリの計測にするなど、役割を分けると管理しやすくなります。

3. 主要コンバージョンと補助コンバージョンを分ける

Google広告では、自動入札の最適化に使うコンバージョンと、参考として見るコンバージョンを分けることができます。

不動産広告では、次のように分けると分かりやすいです。

主要コンバージョンに向いているもの

  • 資料請求完了
  • 来場予約完了
  • 問い合わせ完了
  • 売却査定依頼完了
  • 有効な電話問い合わせ

補助コンバージョンに向いているもの

  • フォーム到達
  • CTAクリック
  • 物件詳細閲覧
  • スクロール
  • 動画視聴
  • LINEクリック

補助指標まで主要コンバージョンにしてしまうと、自動入札が「問い合わせしやすいユーザー」ではなく「ボタンを押しやすいユーザー」や「ページを少し見ただけのユーザー」に寄ってしまう可能性があります。

4. コンバージョン値を設定する

複数の成果を計測する場合は、コンバージョン値を設定すると成果の重みづけができます。

たとえば、資料請求よりも来場予約の方が商談に近い場合、来場予約の価値を高く設定します。

例としては、次のような考え方です。

  • 資料請求完了:1
  • 問い合わせ完了:2
  • 来場予約完了:3
  • 売却査定依頼完了:3
  • 有効電話問い合わせ:2

実際の成約率や商談化率が分かる場合は、そのデータをもとに価値を設定するとより精度が上がります。最初は仮の値でも構いませんが、運用しながら見直していくことが大切です。

設定後に確認すべきポイント

コンバージョン設定は、一度作って終わりではありません。設定後に正しく計測できているかを確認する必要があります。

まず、テスト送信を行い、GA4のリアルタイムレポートやDebugViewでイベントが発火しているか確認します。次に、Google広告側にコンバージョンが反映されているかを確認します。反映には時間がかかる場合があります。

また、同じ問い合わせが二重計測されていないかも重要です。サンクスページを再読み込みするたびにコンバージョンが発生してしまう設定や、ボタンクリックとサンクスページの両方を同じ成果として計測している設定は、数値が実態より多く見える原因になります。

さらに、広告経由以外の自然検索やSNS流入もGA4には含まれます。Google広告の成果を見る場合は、Google広告管理画面で広告経由のコンバージョンを確認し、GA4ではサイト全体の傾向を見る、というように使い分けるとよいでしょう。

よくある計測ミス

不動産広告でよくある計測ミスには、次のようなものがあります。

  • サンクスページにGA4タグが入っていない
  • フォームが外部サービスで、送信完了が計測できていない
  • 電話タップを実通話数と同じ意味で見ている
  • CTAクリックを主要コンバージョンにしている
  • 資料請求と来場予約を同じ成果としてまとめている
  • テスト送信や社内アクセスがコンバージョンに含まれている
  • 同じ成果がGA4とGoogle広告タグで二重計測されている
  • 複数LPでイベント名がバラバラになっている

特に注意したいのは、コンバージョン数が多く見えているのに実際の反響数と合わないケースです。この場合、二重計測、クリック計測の過大評価、社内アクセス、サンクスページ再訪問などが原因になっていることがあります。

逆に、管理画面上のコンバージョンが少なすぎる場合は、タグの設置漏れ、イベント条件の誤り、外部フォームの計測漏れ、Cookie同意バナーの影響などを確認しましょう。

まとめ

不動産広告で成果を改善するには、クリック数だけでなく、問い合わせにつながる行動を正しく計測することが欠かせません。

計測すべき主なコンバージョンは、資料請求完了、来場予約完了、問い合わせ完了、電話タップ、LINE追加、物件詳細閲覧、フォーム到達、CTAクリック、スクロール、売却査定依頼などです。ただし、すべてを同じ成果として扱うのではなく、主要コンバージョンと補助指標に分けて管理することが重要です。

GA4では、まずイベントを計測し、成果として見たいものをキーイベントに設定します。そのうえでGoogle広告と連携し、広告の最適化に使うコンバージョンをインポートします。来場予約や問い合わせ完了など、商談に近い行動を主要コンバージョンにし、CTAクリックやスクロールなどは分析用の補助指標として見るのがおすすめです。

計測設定が正しくできていれば、どの広告・キーワード・LPが反響につながっているかを判断しやすくなります。反対に、計測がズレていると、成果が出ている広告を止めてしまったり、成果につながらない広告に予算を使い続けたりする可能性があります。

不動産広告を改善したい場合は、広告文やLPを見直す前に、まずコンバージョン計測が正しく設計されているか確認しましょう。正しい計測ができてはじめて、広告運用の改善点が見えるようになります。

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