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ユニフィットの社員が、担当プロジェクトの広告実績を紹介したり、日々感じていることなどを書き綴っています。またマーケッターが市場の動向を切り裂くフリーペーパー『MAiL』や世の中の(生活者の)トレンドやニーズ、価値観を把握し、広告制作へ反映するために行っている定量調査の分析も公開しています。

2025-05-23 MAiL コラム

「紙」と「電子」の違い

本を読む際、私は圧倒的な「紙」派で、電子書籍は未だにあまり読みません。しかし、生成AIも進化し、一層PC上での情報収集が容易になった中で、最近は以前にも増して画面上の文字を追う時間が増えたと感じています。今でも悩む、紙と電子の使い分け。何が違うのでしょうか。
よく言われているのは、紙の本だと記憶の手がかりとなる情報が多いため、記憶しやすいという話です。ほか、何か科学的な部分で何があるのかなと調べました。
くらしTEPCOweb「くらしのアイデア」サイトで、脳科学者の酒井さん曰く「文字が紙に印字されている紙の本に対して、電子書籍の文字は液晶の画面に点灯している光に過ぎません。特に明るいバックライトでは、光源を見つめているのと同じ状態なので、脳細胞は文字よりも周りの強い光のほうに強く反応してしまいます。脳では限られた血流を必要な場所に振り分けていますから、強い光に反応している分だけ、読書や文章理解のために割り振られるはずの血流が減ってしまいます。結果として脳は読書と文章理解に集中ができないのです。」とのこと。

また、東京大学大学院総合文化研究科、(株)日本能率協会マネジメントセンター、(株)NTTデータ経営研究所『2021.3.19 紙の手帳の脳科学的効用について』では、紙の手帳と、タブレット、スマートフォンで予定をメモしてもらい、その後想起課題に対しての回答の際の脳の動きを測定するという研究において、スケジュールなどを書き留める際に、スマートフォンなどの電子機器と比較して、紙の手帳 を使った方が、記憶の想起に対する脳活動が定量的に高くなることを発見。また、紙の手帳グループの方が、その他のグループよりも言語処理に関係する運動前野外側部と下前頭回、記憶処理に関係する海馬、視覚をつかさどる領域での活動が定量的に高くなることがわかったそうです。
こういった研究が進み、使い分けについてよりはっきりとしてくるといいですね。

どんどんweb上・PC上でできることは増え便利になっていますが、要所要所、手書きは必要ですし、手帳も復活させようかなと思います…。

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横尾柾道

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